「通訳」という仕事について

みなさま、こんばんは。

本日は、私が英語講師と同じくらい大切にしている「通訳」の仕事について少し書きたいと思います。

実は、昨夜も通訳の仕事をしておりました。

「脱炭素」の関連テーマで、イギリスの企業と日本のベンチャー企業間の通訳として、誠心誠意、お仕事させて頂きました。

通訳という仕事は、話し手の「意図」を正確に相互に伝えるという「橋渡し」の重要な役割を担っています。

お客様に喜んでいただけることが何より嬉しい事ですし、お客様から「あなたにいてもらえて本当に良かった」という感謝のお言葉を頂戴できることは、何事にも代えがたい「達成感」ですし、通訳の仕事の醍醐味だとも思っています。

他方で、通訳というのは、決して簡単な仕事ではありません。

相互の橋渡し的な役目の「黒子」に徹しつつも、通訳は、常に「バッターボックス」に立ち続ける必要があるのです。

下準備は何週間も前から始まります。

まず、専門用語を頭に叩き込むのは言うまでもなく、テーマに関する膨大な「背景知識」の勉強に相当な時間をかける必要があるからです。

なぜなら、通訳が、当日のテーマの背景知識や内容を深く理解せずして、どうして良い通訳となれるでしょうか?

通訳に求められるのは、決して「翻訳機械」の人間版ではありません。

相手の「意図」を正確な言葉で、しかも休むことなく長時間伝え続けることに、誠心誠意を尽くす必要があるのです。

周到な準備を終え、当日の現場に身を置いた時、通訳は、全身を「耳」に変え、重要ポイントを正確に伝えるべく、瞬時に言葉の取捨選択をし、最適な「表現」に意訳していきます。

まるで大切な織物を織っていくかように、言葉を紡いでいく作業です。

さらに、話し手の表情や空気を読みながら、その方の思いに寄り添い、熱量やトーンを再現し、必要があれば、会話に出てこなかった「隠れた言葉」さえも補完しながら対応することが求められます。

すなわち、通訳は「マルチタスク」を瞬時に、 且つ長時間こなし続ける体力と精神力が必要です。

想像しにくいかもしれませんが、通訳の仕事は、物凄い集中力とスタミナを必要とします。

ですから、私自身は、日々の筋肉トレーニングは必須だと考えています。

通訳の仕事中は、アドレナリンが出すぎるので、自分自身の中で、ある意味「戦闘状態」が続きます。

それゆえ、通訳の仕事後は、しばらく「放心状態」になったり、場合によっては「バーンアウト」に近い心理状態になることもあります。

あるいは、ずっと通訳したテーマが頭から離れず、考え続けてしまうことすらあります。

ですから、何本もの仕事をこなし続けるためには、一刻も早い回復が必要です。

私の場合は、もはや「飢えたライオン」と化すため、野獣の如く「肉を喰らう」ことで活力を養います。

一般的に、「通訳って、カッコいい仕事ですね〜」と言われることも多々あるのですが、

どちらかというと、「全身全霊でぶつかるスポーツ」に近い気もいたします。

通訳という仕事は、そのマルチタスク的な側面を鑑みるに、AIが発達しても、無くなることはないと個人的には思っています。

ですから、私自身は、自分の「人間力・知力・体力」を高めながら、世界中の「人と人」、「企業と企業」、「プロジェクトとプロジェクト」をつなぐ橋渡し的な役割を全うしていけたらと思っています。

では、今日はこの辺で。

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