CNNニュースを見ていて、昨年の能登の洪水のニュースが取り上げられていたので、今日は、treacherousという単語を解説したいと思います。
まず、treacherousの語源を見てみましょう。
これは、中世英語の trecherie(裏切り、欺瞞)、古フランス語の trichier(だます)、最終的にはラテン語の tricare(だます、欺く)に紀元があり、裏切りや不誠実な行動を表すようになりました。
しかし、天候や環境に関連して使う場合は、状況が危険であることを示します。たとえば、氷結した道路や予期せぬ嵐のように、状況が急激に悪化したり、気づきにくい危険も示すことがあるので、場面によって使い分けが必要です。
早速この二つの意味を見ていきましょう。
1. 裏切りや不誠実の場面
人や行動に使われると、「信用を裏切る」や「陰険な」という意味になります。
例: He was accused of treacherous behavior towards his allies.
(彼は仲間に対する裏切り行為で非難された。)
例: The politician’s treacherous actions led to widespread distrust.
(その政治家の裏切り行為は深刻な不信を招いた。)
2.危険で予測不能、という場面
「危険が潜んでいる」や「不安定で油断できない」というニュアンスを含みます。
例: The mountain roads were treacherous due to heavy snowfall.
(山道は大雪のせいで非常に危険だった。)
例: Driving conditions became treacherous as black ice formed on the highway.
(高速道路にブラックアイスバーンが発生し、運転が困難になった。)
例: The weather forecast warns of treacherous winds near the coast.
(天気予報では、沿岸部への危険な強風を警告している。)
例: The trail looked safe, but it turned out to be treacherous due to loose rocks.
(その登山道は安全に見えたが、実際は岩の崩落の危険性があった。)
少し難しい単語ですが、新聞を読んだり、ニュースを見たりする際に、きっと役立つと思いますよ。