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知っておくと役立つ“I am afraid~”の使いかた

今日は、「相手を気遣いながら、やんわりと断る」“I am afraid~”の使いかたを解説します。

ビジネスの現場では、「クライアントの要望に応えたいけど、それは出来ない」という状況や、社内の会議で、ある意見に「賛成出来かねる」と言わなければならない状況も多々あると思います。

そのような時に大活躍するのが、“I am afraid~”という表現です。

“I am afraid~”というのは、相手と自分の間にある「溝」に対するいわばクッションのような役割を果たします。

ニュアンスとしては、「相手の意向に沿いたい気持ちは山々だけれど、状況的にそれが叶わない」や「本当に残念なのですが…」という感じです。

また、相手としても、“I am afraid~”という「枕詞」があることによって、次に来るであろう返事に対する「心の準備」も出来るのです。

例えば、あなたが自社の会議に出ているとして、ある意見に対して「それには賛成することができない」と相手を傷つけずに述べるには何と言えばよいでしょうか?

正解は、“I am afraid I cannot agree to that.”です。そして、その理由を論理的に述べた後に、“Why don’t we~”(~するのはどうでしょうか?)と提言をするとさらに良いかと思います。

また、日常会話でも“I am afraid~”は使うことが出来ます。

例えば、私の好きな映画「ロードオブザリング」の中の台詞を例にとりましょう。ロードオブザリングは、イギリスの作家であり軍人でもあったJ・R・R・トールキンによって書かれた「指輪物語」を映画化したものです。「ロードオブザリング」だけでも3部作あり、世界中で大ヒットしました。

そのほぼ最後のシーンなのですが、(指輪のそもそもの発見者である)ビルボが、甥である主人公のフロドに、「もう一度あの指輪を見せてくれないか」と頼みます。主人公のフロドは、故郷や世界を救うために、既にその指輪をモルドールの「滅びの山」に投げ捨てた後でした。そして、年老いたビルボ叔父さんに、 “I’m sorry, uncle… I’m afraid I lost it. ”(「ごめん、おじさん。どこかに無くしちゃったんだ。」)と答えるのです。

“I am afraid~”、使い慣れると便利ですから、ビジネスまたは日常生活でも練習してみてくださいね。

では、今日はこの辺で。

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