一体この地球上で、英語は何人の人に話されているでしょうか?また、「英語」が一体どこで生まれたのか、気になりませんか?
正解は、約15億人です。英語は、英語を母国語とする人々よりも、第二外国語として話している人の方が多く、他のどの言語との比較においても「世界共通語」としてダントツ1位の地位を築いています。
英語がどこで生まれたのか、ということについては諸説ありますが、まだ謎が多く、今も言語学者たちが研究を続けています。
英語は、インド・ヨーロッパ語族(インドからヨーロッパの地域にかけての同系統の言語グループ)に属しています。インド・ヨーロッパ語族の言語は、世界人口の約半数に話されています。英語やドイツ語などのゲルマン語、フランス語・スペイン語などのラテン語、ヒンディー語などのインド語、ロシア語などのスラブ語等がありますが、最もよく話されているのが英語、ヒンディー語、ウルドゥー語、スペイン語、ベンガル語なのです。
英語の起源を巡っては、諸説あり200年ほど論争が続いていますが、 先月「言語学者達がインド・ヨーロッパ語族の起源に関して重大な突破口を開いた」というニュースが流れました。インド・ヨーロッパ諸語の祖先を巡っては、これまで大きく分けて2つの仮説があるのですが、今回約8100年前の地中海東部で話されていたこと明らかになり、この2つの仮説を掛け合わせて出来た「ハイブリッド 仮説」が有力になりました。
結局、言語学の研究者たちは、インド・ヨーロッパ語族は、古代オリエント文明の中心地であった肥沃な三日月地帯(現在のトルコ南東部やイラン北西部)から多方面へ広がっていったとみているわけです。
昔、私の歴史の先生が、「歴史はロマンだ」とよく仰っていましたが、全く同感です(笑)。まだまだ謎が多い言語学。今後の研究の成果が楽しみですね。
今日はややマニアックな内容をお話してしまいましたが、この発見のニュースを英語の原文でご覧になりたい方は、こちらにオンラインニュース NewScientistのリンクを貼っておきますね。
では、今日はこの辺で。